本日詳しくお話しするのは…
・Wilfredo Peru 2024COE2位 Geisha Bourbon Washed
COE(Cup of Excellence)とは、すごく簡単に言うと、
その年その国で最も美味しい珈琲を決める品評会。
つまり、2024年にペルーで収穫された豆のなかでは2番目に美味しかったということになります。
それぞれ農園さんが提出した豆たちが、世界各国から集められたQグレーダーという国際資格を持つ人たちに審査をされ、点数がつき、その点数で順位が決まるという仕組み。
そしてその上位の結果を残した豆たちが、全世界でオークションにかけられて、競り落とされていきます。
ちなみにオークションにかけられる豆たちは事前にサンプルを購入することができ、味を事前に知ってから豆を入札することができます。
そのため、順位が低くても、フレーバーがユニークであったり、購入できる量が少なく使いやすい豆なんかは単位あたりの値段が上がり、より点数の高い豆よりも高い値段で取引されることもあります。面白いです。
大体の場合は、1位と2位は入札の枠が2つあり、それぞれ別の会社が入札することが多いです。その分購入できる量が少なくなり、より貴重になるという意味でもあります。
今回のWilfredoさんの豆は点数は90.21。
100点満点で、80点以上がスペシャルティコーヒーとして認定されます。
今回のこのペルーの2024COEでは、点数87.00〜90.54のコーヒーが並び、生豆価格は約6000円/kg〜24000円/kgで競り落とされました。
ここに運送費や為替が絡み、値段はもう一回り大きな金額となります。
オークションの流れや結果だけ見るのもなかなかに楽しいです。
さてさて、かなり踏み込んだ内容になりました。
味に関しては商品ページに詳しく記載してますのでご参照ください。
少し焙煎に関してのお話も。。。
この豆は、フルーティーさが明確で、フレーバーやボディが強いため、気をつけたことは以下の2つ。
1.フレーバーの強い豆は、その香りの前駆体で野菜っぽさが作られ安い傾向にあるため、香りをしっかりと発達させる。
2.過度なメイラード反応を起こさず、綺麗に仕上げる。
COEの最上位の豆は、フレーバーの強さだけでない、ボディやスイートネスに明らかな加点要素があり、こう焼いて下さいというのが、豆から訴えかけてきます。
この豆は上記の1の条件を満たすために、豆温度が180度以降の時、空気の熱量を逃さぬよう、排気を過度に行わないようにしました。
ただ、排気をしなさすぎると今度は2の条件を満たさなくなりますのでいい塩梅で…ここが少し難しいですかね。
さて今回はこの辺で。