新しい資格。新しいスペシャルティコーヒーのかたち。

新しい資格。新しいスペシャルティコーヒーのかたち。

Qグレーダー。

それはコーヒーの資格の最難関の部類の一つ。

日本に300人ほどいるそうですが、今回この資格に大きなレギュレーション変更がありました。

変化するコーヒーシーンに対応するために、ある新しい資格を取らないと現行のQグレーダーが失効になるという…


 

アナログテレビから地デジに変わる。

そんな感じ。(?)

 

 

さて、新しい時代に必要な資格とは…

 

“Coffee Value Assessment“

略してCVA




かなりの情報量でしたので、ほんの一部しか書けません。ご了承下さいませ。


・まさかの根本から。スペシャルティコーヒーの定義が変わる。

新しいスペシャルティコーヒーの定義とは。

 


 

“その特徴的な「属性」が認められ、市場において高い価値をもたらすコーヒーや、コーヒー体験である。”


 


この訳のうち、下記2点は少し時別な解釈がないと、この定義を理解するのは難しいかもしれません。

 

 

ⅰ.属性(Attribute)


フレーバー、口当たり、酸質など

そのコーヒーの持つ特徴やアイデンティティを指します。

(客観的で…とか、測定可能で…とかありますが、ややこしくなるのでこの記事では省きます。)


 

ⅱ.市場に置ける価値(Value)


必ずしも品質の良し悪しとイコールではない。

品質が悪いとされていた「古い豆」。好む人が多ければ高い価値。

品質が良いとされている従来のルールでのスペシャルティコーヒー。酸が嫌いな人からすると低い価値。



改めて、定義を見てみましょう。


その特徴的な「属性」が認められ、市場において高い価値をもたらすコーヒーや、コーヒー体験である。



 

 

そうです。


品質の良いコーヒー ≠ スペシャルティコーヒー


こうなってしまったのは、間違いない事実でしょう。


個人的にはこれに対してはうーん…と思うところはあります。

焦げたコーヒー、生焼けのコーヒー、過醗酵のコーヒー、フラットなコーヒー、古いコーヒー

全てがスペシャルティになりうるということ。

日本にこのCVAの認識が浸透するのはかなり先になると思いますが、浸透した際にはもうスペシャルティという言葉はありふれてしまうのでしょう。


 

 

これからの時代、様々なコーヒーが受け入れられ、スペシャルティと名乗っていくなか、日本ではどんなコーヒーが流行り、衰退し、価値が変わるのか。


はたまた世界のこのトレンドを受け入れないのか。


楽しみです。

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