大会レポート(Ethiopia Coffee Roast Competition 2025)

大会レポート(Ethiopia Coffee Roast Competition 2025)

Ethiopia Coffee Roast Competition 2025 Washed部門


課題豆Gersi G2 Ethiopia Yirgachefe Washed


まだ結果は出ていませんが、少し振り返っていこうかなと思います。



レシピ


・投入温度215℃(桃の香りを残せる下限の温度)

・排出温度193℃(Bitterにならずフレーバーを最大化させられる上限の温度)

・焙煎時間8:19(短ければ短いほどいいと思ってます。過激。)

130℃ 3:30(生っぽさ消える下限の時間)

Caramelization(1) 5:58(メイラード由来の香りのバランスが取れている時間)

180℃ 6:44

Caramelization(2) 7:00

Caramelization(2)Time 1:19(Bodyを出しながらフレーバーロストしない時間)



熱流束が伝導熱<伝達熱のタイミングで火力を落とし、釜の回転数を上げました。

メイラード反応が自立するタイミングで火力を落とし、釜の回転数を上げ、排気をしました。



フェーズやタイミング、考え方はかなり独自のものになってしまっていますので、ご了承下さいませ。。。



最初は投入温度210℃で仕上げてました。


美味しかったのですが、Orangeなフレーバー主体でシンプルな味というか


「なんか自分、アンパイな焙煎してないか!?」


って思ってしまいまして



投入温度を上げた時の


「桃」や「花」の香りを犠牲にしない


これが今回の自分の焙煎のコンセプトとなりました。



投入温度上げるともちろん焙煎が早く終わってしまうわけで、


「桃」や「花」の香りは出せるが、生っぽい



この問題の解決には少し手こずりました。



なぜならば、生っぽさを無くすために火を強く入れると

 

強すぎるボディと過剰なメイラード反応生成物により

桃や花の香りが隠れてしまうから。



さて、この問題を解決するために行ったこと。それは


「伝える熱の種類を変える」



簡単に言うと、「火の熱」から「熱風」に熱の種類を変えたのです。


排気をせずに。



熱風にするのには排気をするのが手っ取り早いですし、

時間という概念的な数字をベースにしている場合頼りやすい。


ですが、排気をすると香りがとんでしまうのです。




ここで少しこの話題から離れて



なぜ桃の香りは215℃で現れ、210℃だと出ないのか。



この疑問に向き合ってみましょう。



投入温度が高いとフレーバーが出やすいというのは、

体感している人も多いのかなと思います。



ではなぜか。



投入温度が高いと窯内の気圧も上がり、

香りの成分の沸点も上がるから。



これが今の私的ベストアンサーです。



ボイルシャルルの法則なんかが参考になったりしますが、


「排気をする」=「気圧を下げる」に直結してしまうので


反応を促進させたり、香りを残したいので、


回転数を上げることで熱の種類を変えることにしました。



これで生っぽさをなくしつつ、桃や花の香りを残せたら



最後にボディの調整ですね。


ボディはカラメル化の時間、排出時の温度で決めてます。


カラメル化は2段階で意識しているのですが、ボディに関しては後半の時間ですね。



これに関してはトライアンドエラーです。





さてさて、書きすぎました。


大会の結果はどうなることやら非常に気がかりです。


また、この大会の豆ですが、使い切ってしまいましたのでいったんお休み。


優勝したらすぐカムバックさせます。




そんなこんなで次の焙煎大会が


ご期待ください‼︎

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